ベビーシッターを「知る」サイト


   ベビーシッターサービスがわかる



    ベビーシッターサービスの特徴

   施設での集団保育ではなく、自宅及びその他の場所(※)で個別保育を行うのがベビーシッターサービスです。個別保育ですので、集団保育と比べて、子ども及び家庭の個々の事情に合わせたサービスを行うことが可能です。ただし、個別対応であるがために、料金は一般的に集団保育よりも割高になり、日本では、古くから“富裕層向けのサービス”とされてきました(最近では低価格のサービスもあります)。
 ベビーシッターサービス を提供している事業主には、個人と法人があります。法人であれ個人であれ、その提供者によって考え方やサービスは大きく異なります。法人と個人の大きな違いは、サービスエリアと保険です。法人は主に株式会社で、ベビーシッター専用の保険などが完備されているところがほとんどですが、個人では多くの場合、保険は無加入です。また、自治体が提供している場合もありますが、この場合は“ボランティア”の性格が強く、ベビーシッターサービス とは目的・内容共に若干異なっています。
※ベビーシッター会社によって対応可能範囲が異なります。より柔軟に個別対応してもらえるベビーシッター会社を選びましょう。

  
    ■ ベビーシッターに必要な資格・能力

 

<資格>
 一般的に勘違いされていることが多いのですが、ベビーシッター を行うにあたって、取得しなければならないという資格はありません。
通信講座や通学講座で取得できる“ベビーシッター資格 ”は、民間団体が作ったいわゆる民間資格であり、公的になんら力を持つものではないので、ご注意ください。
 また、国家資格である保育士資格は、“保育士”を名乗るためには必須の資格ですが、保育士資格は「保育所等の施設で、集団保育を行うこと」を想定した資格であり、ベビーシッター のような個別保育とは、若干性質が異なります。

<能力> 
 ベビーシッター には、“安全に子どもを保護”し、“子どもに楽しい時間を提供”し、“保護者の不安・負担を軽減する”ことが求められます。
 したがって、まずベビーシッターは、身の回りの危険を察知し、子どもが危ないことをしようとした場合、即座に「危ない」と注意できなければなりません。これは、保護者(管理者)としての自覚と責任感が必要であり、“単なる子供好き”では足りないことを意味します。もちろん“子供好き”は、当然ベビーシッターに必要な要素です。子どもとの時間が楽しめることができなければ、子どもは楽しい時間を過ごせるわけはないからです。また、さらに親に対してのコミュニケーション能力も重要な要素として挙げられます。ベビーシッター を利用する方の多くの方の心理状態は、“不安”ですので、その不安を和らげるためのコミュニケーションをとれなければなりません。「この人なら子どもを預けても大丈夫かな」と思ってもらうような話し方ができることが、シッターとして必須の要件と言えるでしょう。



    良いベビーシッターサービス、悪いベビーシッターサービス

   良いベビーシッターサービスとは、『ベビーシッターに必要な資格・能力』を備えた者を“利用できる”サービスといえます。では、どの事業者が、そのような良いサービスを提供しているのでしょうか?
 それを外部から見て判断することは、なかなかに難しいことです。しかし、見極めるヒントはあります。
 まず、“いベビーシッターを確保しているか”についてですが、一見逆説的かもしれませんが「職員の研修(マニュアルや集団研修)を売りにしているところは、少し危うい」かもしれません。なぜなら、そもそもベビーシッターは看護師等と異なり、“技術や知識”より“コミュニケーション能力や判断力”あるいは“気遣いや優しさ”という要素が重要であり、それらは2〜3日の研修程度では身につくものではないのです。特に、技術的な要素が強い0歳児を預ける場合は、多少知識と経験を得たベビーシッターより、子育て経験のあるベビーシッターに預けた方が100倍安心です(子育て経験者は1年間24時間研修を積んでいるようなものなので)。それに、ベビーシッターは個別対応であり、各ご家庭によって求められるものが異なるのが普通です。したがって、マニュアル化してしまうと、ベビーシッター の良さを欠いてしまいかねません。
 また、“利用できる”ということも重要です。サービスのエリア、対応可能な場所、料金によって利用できる幅が異なりますが、できる限り幅広く利用できるサービスの方が、より良いサービスといえるでしょう。特に、料金は重要です。安いほど同じお金で利用できる時間は長くなりますし、回数も多く使えます。
 ちなみに、よくある誤解として「料金が高い=ベビーシッターの質が高い」という理解がありますが、これは間違いです。むしろ、その逆と言えるでしょう。ベビーシッター業は、コストの大部分はシッターの人件費ですが、時給は、どの会社も横並び状態で、ベビーシッターの多くは、複数のベビーシッター 会社に所属しています。ですから、料金の違いは、事務所費や事務員の人件費など事務コストの違いや、どれだけ利益を取りたいかという経営者の考え方の違いによるものです。したがって、料金が高い会社は、総じて割高な料金設定になっていることが多いといえます。
 あとは、会社としてどれだけ柔軟に対応してもらえるかということも重要です。“受付がマニュアル対応しかできない”“親身になって対応してもらえない”“受付時間が短い”というところは、個別対応を基本とするベビーシッターサービスの本質からずれており、良い会社とは言えないでしょう。
 最後に、入会金・年会費がなければ、使ってみて決めるということが可能ですが、ベビーシッター会社のほとんどが、入会金・年会費を設定しています。高い入会金を払う前に、複数社を見比べて(あるいは電話をして)検討することを、お勧めします。

 
    ベビーシッターサービスの例

 以下は、ベビーシッターサービスを行っている企業・団体の一例です。それぞれに特徴がありますので、ご家庭にあったところを選択し、ご利用ください。

企業・団体名(サービス名)

特徴

料金

 ポピンズコーポレーション
ポピンズサービス

 高価格・高品質を売りにした、古典的な上流階級のベビーシッターという趣き。
元アナウンサーの代表のもと、広尾に事務所を構え、主に富裕層を対象にサービスを展開している。スタッフをポピンズと呼び、イギリス留学などの研修制度もある。
入会金: 52,500円
年会費:10,500円
利用料金:2300円〜
※夜間割り増し等、利用時間によって、さらに加算

 (株)小学館集英社プロダクション 
ベビーシッターのハズ

言わずとしれた“ドラえもん”の小学館系列のベビーシッターサービスです。とはいえ、ドラえもん色は強くなく、いわゆる“普通”のベビーシッターサービスを提供しています。料金は平日日中は標準的ですが、夜間は若干高めです。
関東のみならず、関西エリアでも運営しており、全国の知名度は高い
入会金: 21,000円
年会費:10,500円
利用料金:1800円〜
※利用時間によりさらに加算
 株式会社ハップコミュニケーションズ
ユメタマベビーシッターサービス
 入会金・年会費無料」「Webページ上で申込ができる」「365日自宅でも自宅外でも利用可能」など、手軽さを売りにしている。
ネット店舗でのチケット販売という独自のシステムによって事務コスト抑制を実現し、低価格・高品質のサービスの提供を行っている。
 代表は、東大出身の保育士という異色の経歴を持ち、教育分野にも強みを持つ。
入会金:無料
年会費:無料
利用料金:1470円
※終日同料金、チケット制
 マミーヒルズ
ベビーシッターサービス
  バイリンガルシッターサービスが特徴的。 有料会員になれば料金は標準的だが、ビジターの場合は、料金は高め。
家事サービスも併設しているので、家事を中心に依頼したい場合などに利用です。
登録料:21,000円
年間紹介料:10,500円
利用料金:2000〜2400円
ピジョンハーツ株式会社
ピジョンウェンディ
 育児用品の大手“ピジョン”の子会社。関東・東海・関西と全国展開をしている。広いサービスエリア強いブランドイメージが特徴。基本料金は標準的だが、延長料金が“5割増し”という厳しい一面もある。 入会金: 21,000円
年会費:10,500円
利用料金:1600円〜
※利用時間によりさらに加算
パソナフォスター
ベビーシッターサービス
 人材派遣大手のパソナの子会社。主に事業所内保育や保育施設への人材派遣を中心に運営している。料金は標準的か、やや高め。親会社のパソナと同じ大手町にオフィスを構えており、パソナの従業員や関連会社の職員の福利厚生的機能を持つ。 入会金: 12,600円
年会費:10,500円
利用料金:1890円〜

 ※社団法人ベビーシッター協会(ABA)について 
 ベビーシッター業界におけるほとんど唯一といってよい協会です。平成元年に設立後、協会会員団体を対象に独自の研修・講演等を行うなどの活動をしながら、ベビーシッター業界全体の進歩に貢献してきました。ベビーシッターの形態は、業務委託契約派遣であれば派遣ではないという考え方を定着させるなど、相応の影響力を業界に及ぼしてきたといえます。
 しかし、近年、保育業界の変化のスピードが増すにつれて、協会特有の“古い体質”が協会の内外から指摘されるようになり、組織改革が求められています。
 また、ベビーシッター業者の協会への加盟についても賛否両論があります。協会に加盟すると協会会報誌やHPなどで紹介等を受けることができる一方で、協会の理念に沿ったサービスが義務付けられサービスの自由度が損なわれたり、協会主催の講演等への参加や会費(入会費・年会費)の納付によりベビーシッター会社 の事務コストが高くなるということもあるので、協会に敢えて加盟しない団体も少なくありません。

Copyright  Nishikawa Yukio